コンディショニング~ブラインドマラソン

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 パラリンピックで金、銅メダルを獲得した日本チーム。7月8月の2回にわたり北見で合宿をおこないました。どんな練習でどうコンディションを整えたのか監督にマッサージ施術をしながら伺いました。

 合宿中は毎日、常呂のサイクリングロードに行き、そこで伴走者と共に選手を走らせていたようです。練習プログラムは決まっていて、「今日は軽く流す程度。明日は目標タイムを設定して強めの練習」といった感じで驚いたのは例えば10キロ45分にしたとしたら、44分59秒から45分01秒で走ってくるという。それを40キロやるとしたら最初の20キロで1秒ずつ遅れたら後半の20きろでその借金2秒は返せない、となるらしい。勿論選手によって目標タイムは違うのだろうけど、本番でもこれをやるなら疑問が生まれる。聞いてみた。「その計算でいくとそれよりも速く走れる選手がいたら、ハナから勝負にならないのでは?」「その通り。だから最初からオーバーワークになるのを覚悟して保てばラッキーで突っ込むのも策戦の一つ。だけど相手が絶対にそのペースでくるとは限らない。それより確実にタイムを守って距離を重ねる方がいい」と。

 8月の1番暑かった37.2度あった日曜日、「仮想東京」と称して、50キロを走らせたらしい。なぜそんな無茶を?と伺うと「本番は9月頭の東京。暑さはここまでないが湿気があるのであの暑さは仮想東京にはもってこい」。

 合宿残

 合宿終了2日前に来院してくれた時に言っていた。「ここまで全て順調にきている。筋力もスタミナもアップしているはず。仕込みは終わった。後はメダルという名の最高の結果を待つのみだ」と。合宿の後半、北見は今までの暑さが嘘か、と思う位涼しくなった。これはコンディショニングを整えるのにはよくないらしい。涼しいと身体の疲れがとれてどんどん仕上がっていくらしく下手すると本番前にピークがきてしまう恐れがあり「この涼しさには参った」。だが結果は金メダルと銅メダル各1獲得。最高の結果になってよかった。

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