四十肩、五十肩を鍼灸で

 いつもブログをご覧頂き有難うございます。

 最近、肩の痛みを訴えて来院する方が多く、その度、改めて鍼の凄さを実感してます。基本、長く患えば患うほど治りも時間がかかりますが、一度施術してから10日もった、という例もあります。多分何回か施術していくうちにその治療スパンは長くなることは容易に予想できます。

 腕が上がらなかった方が上がるようになった、しかも年齢を重ねた方でもあまり関係ないかもしれません。その代わり回数はかさみますが、、、。

 ではなぜこの四十肩、五十肩に鍼灸が良いのか。私見を交えてお話します。

 四十肩、五十肩は正式名称を肩関節周囲炎、英語だとフローズン・ショルダーといいます。肩関節は様々な角度に動かせるようにしっかりと固定されていません。言うなれば掌に窪みを作りゲンコツが収まっているようになっていてそれが外れないように靭帯や筋肉で覆われています。同じ動きを何度も繰り返すうちに、筋繊維に炎症が起こり繊維が硬くなってしまい、その筋繊維同士が擦れ合って痛みを引き起ます。筋繊維は太さが様々で何万本が集まって繊維となっています。その隣り合う繊維同士が血流不足により硬くなっているため動かす度に痛みが出ます。その繊維に鍼を施すことにより血流が改善し痛みが取れたり、固まっていて動かせなかったのが動くようになる、ということなのです。

 月イチの勉強会で私もよく言われる一言があります。「余計な力はいらない。正しく鍼を施せば「鍼様」がちゃんと効かせてくれますから」と。治してやろう、とか、治すではなく正しく鍼を施せば「鍼様」があとは何とかしてくれる。欲張りな私はまだまだその域には達せませんが。

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